トリプルパンチの恐怖PART４

この仕事の大きな役目として、そしてこれは使命として

「気づかせる」という仕事がある。これに気づいていない

指導者も山ほどいると思うが。

例えば、

「この天気模様では山に入ると遭難する可能性があるぞ！」と

分かっていたら誰かが言わないといけない。

でも言っても

①「そうか！その通りだな」と思うものもいれば

②「そんなことはない」と思うバカもいれば

③「腹に落ちない、脳に入っても来ない」

④「入ってもすぐ忘れる」

のどれかだろう。進路の指導とはものすごく重要な仕事だと

思う。ただし、これは年を取ってからよくわかるものでいつの

時代も後悔する若者はいる。

重要な局面に対する意識が未完成で気がついた時にはもう修復

が効かない。

再受験生が新課程の生物を完全マスターするのに時間がかかる
のと同じだ。時代の変化は早い、早すぎる位だ。

無視すれば一番楽なのだろうが、わかっていてそして人より見

えていて言わないわけにはいかない。

昔、勉強が嫌で嫌で有名なドクターの息子でホストの世界に入っ
た受験生がいた。美人に囲まれてシャンデリアの下で酒だけ飲ん
でいたら自然にもててリッチにもなれてイケメンだから毎月多量
のプレゼントを美人の客から当然もらえるものと思っていた。

そんな奴もいるのである。予想通り先輩ホストに殴られ、蹴られ
びっくりして戻って来た。普通の人なら「バカか？お前当たり前
だろ？」と思うことが本人はわからない。

真面目な長期浪人生でしなくてもいい苦労を５年も６年もやって
いる。「無駄なガンバリズム」を刷り込まれてしまった犠牲者だ
と思う。２度と戻らない「若さ」を間違えて「無駄な努力」で
終わらせてしまう若者だっている。

若者の人生は「道路修正役」がいないとおかしな方向に行くものだ。

怒ってくれる人が誰もいない人は危険だ、恐ろし過ぎると思うよ。

それは勉強の世界だけでなく人生の世渡りの部分でもね。

誰もいない人は探した方がいい。

怒られても自分の得になる。いや、怒られないといけない。

人から怒られないという事は恐ろし過ぎるよ。

 「知識があれば避けられたのに」の典型がこの世界だと思う。その
根本は「未熟な司令塔が未熟な判断で暴走するが、誰も注意しない
か放置しているか、注意したくても注意出来る知識がない」に到達
する。

ここから１、２年で人生の損をする受験難民は出るだろう。それを
注意しないわけにはいかない。昨年も同じ高校生で同じ学年で２年
以上の差がついていることに改めて驚いた。また、来月から高校を
廻ることになるのだが今年は驚くことはないだろうと思う。

人間は「それが当たり前」の世界に入れると恐ろしいことになる。

「麻痺してしまうんだろうな？」と逆に昨年は勉強させてもらった。

いや、忘れていたことを発見させてもらった。

そして今は女子の方が現実的で動きが早い。人生の損得勘定が出来て
いるからだろう。男子は動きが遅い。

精神的な成熟度は女子の方が早い。

これは高校の先生も言っていたな。

言いたいことは業界の人間でも改めて「恐ろしさ」に気づくのが
この世界だと言うことだ。

読んでいる人には理解して欲しい。

 残り７ケ月しかない。両親を泣かせるなよ！

混乱に巻き込まれる前に逃げ切れ！

そうすればこんな議論もする必要ないよ。

１つ言いたいことは受験生が混乱するだけでなく

業者がこれ以上の変化について行くことをもう拒絶
するという拒絶の動きがあるということ。

年内に複数回の新試験が導入されてもその変化を研

究して助けてくれる所がなくなるということさ。

書いている私でさえも「またゼロからやり直しかよ？」

と考えると気持ちが萎える。見えないものに努力する

のは疲れるからさ。

　これは誰しもそうだと思う。

「モチベーションなんて上がるかよ？」となる。

ネット上の議論にその部分が欠けているから
追加しておいたのよ。