思い込みからの脱出

高校生や浪人生が

「いや、やっぱ偏差値６５はないと厳しいよ！」

「いや、医学部だったらどこでも７０はないと！、」

とか聞くケースはよくあると思う。

ものすごくフィルターのかかった宗教のような世界だと思う。

そういう会話を聞くと極めて滑稽に見える時もある。

偏差値８０から８５あっても２次で全滅の生徒もいるし、６５コンスタント

にあっても多浪する時はする。６０ギリギリで年内脱出するものもいれば

全国１位とか３位でも６浪もしたりする。

例えば 本番の点数開示をしてギリギリの位置にいても１０年浪人するケース

もある。

業界の関係者ならわかっていると思うのだが、模擬試験の問題作成料金も

コスト削減で下がる一方なので実力者は「対価に見合わない」ということ

で作成業務を断り、作問自体の本気度や完成度も下がっていると思う。

それで比較して何が見えるの？とも思う。

気になる人は作成している先生に聞いてみたらいい。３日以上朝から晩ま

で問題作成で考えて「え！、たったこれだけ？」とビックリすると思う。

「これ超安過ぎだろ？」ってビックリするよ。頑張りたくても頑張れない値段
だと思いますよ。それでもやる人はアンケート数値上昇のための自分の権
威付けのような別の目的があるからだと言える。

別の利用方法ね？

「あれ、俺が創った問題でさー」とかさりげなく言えば洗脳される受験生

　はいるよね？、そういう支持者獲得の武器としての利用ね？　少子化で

　模擬試験を受ける人間が減れば、報酬も当然減らされるよね？

模試結果はものすごく数字に宗教がかった世界だと思う。模擬試験は目安

として考え、自分の成績を短期でうねらせて最短で逃げ切るためにどうす

べきか悩むべきだと思う。「いつまで受験博士やるんだよ？」

受験知識の比べ合いでヒートアップして自己満足している人達もいる。

大体、多浪生と耳にしただけで「どうしようもない不良かグレたヤクザ寸前

の完全社会不適合者」のようなイメージを持っているだろ？そういう人は
多いと思う。そうですよね？

でも、そのこと自体が物事をよく見えていない代表選手だと思う。
その理由もわからず見下すのはもっとよくないと思いますよ。

実は素直で母の日に手紙や花を渡したり、よほど親孝行のことを考

えているいい生徒ばかりだとも言える。自己管理には問題がある場

合もあるが、これは全国共通だと言える。

暗いイメージがある場合もあるが、それは責任感が強く、「親に申し訳
ない」と常に心の中で自分を責め続けているからだとも言える。だから
長期化するとも言える。親を喜ばせたい一心だけの場合もあるよ。

この問題について誰も確たる答えを出さないため、真剣に考えて紹介

したいと思う。おそらく全国で日々もがき苦しんでいる声があるだろ

うから。

イメージで一番近いのは

「知らない山の山道に入って、自分がどこから来たのか？、これからどっち

　の道に行けばいいのか、もう暗くなって来ている。どう動いたらいいのか

　わからない。戻る方がいいのか、前進すべきなのか。もう決めないと。

　でも決めるのも恐怖だ。選んで間違っていたらどうすんだよ？…」

そんなイメージだと思う。

長期浪人だから当然なのだが、参考書や方法論やメンタル関係の本だとか

真面目だから多数持っている。

動画でも言ったと思うのだが、真逆の指示に従っていたりする。

「ランダムに基礎を多量にやれ」と言われれば「よし！多量か！！」

「良問だけを少量に時間をかけてやれ！！」と言われれば

「よし、少量か!!、でもどれが良問かどうかは俺にはわからんぞ！」

「多量と少量では全く指示が真逆だろ？」

「そんな幼児でもわかることが見えなくなる。」

そして実は真面目だから「ウツ」になりやすい。言った先生はアンケート

数値を維持するために軽く言っただけなのに重々しく、真剣に取ったばかり

に人生がそれてしまう。

そして早く楽になりたいから脱出最優先のタイトルにも引き寄せられる。

「偏差値がみるみる上がる」とか、「サルでもわかる」とか言う本を購入

し、どんどん指示情報が大量過ぎて行動や考え方が複雑化してシンプルか

らほど遠い状態になってしまう。

深海に沈んでいるのに、更に深海に落ちていく。

わかるよね？

「真面目だから勉強のし過ぎで起こる状況」なんだ。

「休み方を教えてくれ」と言う場合がありますよ。これは本人に休んでは
　いけないという義務感があるからですよね？

「休まない」ことが勉強になるんですよ。重要なのは「濃度」ですよ。

「そして自分自身さえ、見えなくなる」

恐怖から逃れるために手当たり次第に何でも依存しまくるんだ。
結局全て定着しない。真逆の情報多量に入れて正しく動ける？

「歩く」と「走る」を同時に出来ないよね？

出来る人いますか？

そんなことに素人で無知な家族が気づく？、絶対に気づかない
から更に深海に沈む。

だって真面目なんだから、心の中の格闘だけなんだから目に見えない

ですよ。親子で毎日カウンセリング診断する？

「もっと自分は足りないんだ、もっともっと自分を限界まで酷使しないと

　絶対にダメなんだ。俺がダメなのは自分の努力不足なんだ!!」と

最後は入院するよ？

だって、よく考えて見てよ？

「頭の中は流動したウニのようなグチャグチャな状況で疲れ切っている

のに真面目だから自分を苦しめて、苦しめて酷使し続ける」

その恐怖の原動力の原因が

「この状態が一生続くのでは？」という得体の知れない暗黒パワーだと

言える。これは自分が自分で創り出したお化けのようなものです。

これと格闘し始める。寝ながら暗黒モンスターと格闘するから疲れて
起きれなくなる。

その暗黒パワーと日夜格闘してるんだから倒れるに決まってるだろ？

朝まで神経過敏状態で意識のある状態で格闘していたらものすごく

体が重たい状態になる。

それではどうやって解決すべきなのか？

この考え方の間違いから行動の間違いから設計図で示すように理論的

に解明するべきです。大事なことはやさしく言ってはダメです。

目が覚めないのです。

「君の気持ちはわかる、でも、もうちょっとだけ頑張りなさいよ！」

　なんて言ったら死ぬよ。もっともっと今まで以上に暗黒パワーを出す

　から。これは最悪中の最悪のアドバイスね。

　最良なのはいつも言う

　「気づかせることです」これ以外にないですよ。

「アホかお前！、やり方変えろよ、バカが！」ですよ。

　ここは絶対に強烈に言わないとダメです。

「バカかお前？、こんなの子供でもわかるだろ？」

　強烈に強烈に吐き捨てる位に言わないと腹に落ちませんよ。

そうすると「なんであんなおかしな考えしとったんやろ、俺？」となると
ベストですね。モチベ―ションが帰って来ますよ。

そして「考え方」の間違いを理論的に、ここはマニアックに説明することです。

そうしないとずっと闇の中に葬られます。

自分が創った刑務所の檻から出ることはないと言えます。

薬に頼る前に気づかせるべきだと思いますよ。

人間は弱いものです。本を書いた４浪したAY君も脱出するためには「もはや自分

は人間を超えたパワーを身につける必要がある」と真剣に思い込んでいたと言っ

てましたね。目は恐ろしい位に真剣でしたよ。

そうなるんですよ。